ラブグラと女性
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「バイアグラ」というと、男性のED治療薬として有名ですが、最近では「女性用バイアグラ」と呼ばれるものが登場しており、利用している女性も増えてきました。
性器の悩みや性的興奮障害など、性に関する悩みが起こるのは男性ばかりではありません。
女性においても、不感症など性に関する悩みを抱えている人は多くいます。そのような人たちの性の悩みを解決してくれるのが、女性用バイアグラです。
では、女性用の特徴はどこにあるのでしょうか。また、男性用とはどのような点で違いがあるのでしょうか。
今回は、様々な性に関することで悩んでいる女性に対して、女性用バイアグラの特徴やその効果、服用の仕方、起こりうる副作用など、あらゆる観点から詳しく検証していきます。

女性用バイアグラの効果

性行為時の悩みというと、男性のED(勃起不全)や早漏などがイメージされやすいですが、女性にも様々な悩みがあります。
例えば、性行為の際、男性ばかりが先に絶頂を迎えてしまい、女性が絶頂を経験できずに終わってしまうケースです。
この場合、男性側にも早漏などの症状がある場合も考えられますが、膣に挿入後数分間はその状態を維持できれば早漏の可能性も低いと考えられます。
従って、膣に挿入してから数分が経過してもオーガズムに達しない状況が頻繁にある場合には、女性にも何らかの原因があると考えられます。
その他にも、性交渉中に全く気持ち良さを感じない不感症や、性的興奮自体を感じない場合も、何らかの障害がある可能性が考えられます。
女性の性器障害や不感症の原因は、何らかの病気やパートナーへの愛情の減少などにあるといわれてきましたが、最近では過去にあった性行為に関するトラウマや、日常生活で受けるストレス、女性ホルモンの乱れなどが、生殖器抑制酵素であるPDE-5(ホスホジエルテラーゼ)の分泌を過剰にさせてしまうことが分かってきました。

PDE-5の作用について

PDE-5酵素は生殖器が持つ本来の働きを制限させてしまうため、膣内の分泌液を減少させたり、性感刺激ホルモンの分泌を低下させてしまいます。
この状態で性行為を行った場合、たとえパートナーのことをとても愛していたとしても十分な性的満足を得られない可能性があります。
女性用バイアグラは、有効成分の働きによりDE-5酵素の働きを抑制させることができ、生殖器の機能を正常にさせる効果があります。
女性用バイアグラにはシルデナフィルという有効成分が配合されていますが、このシルデナフィルは男性のED治療薬の主成分としても利用されています。
男性の場合、PDE-5が活発になることで、陰茎に十分な血液が流れず勃起不全などの症状が起こります。
シルデナフィルは、このPDE-5を阻害させる効果があり、これによって血流を促進させるcGMP(環状グアノシン一リン酸)の働きが正常に行われ、陰茎に十分な血液が流れ込んで勃起に至ります。
女性の場合は、PDE-5酵素の過剰分泌を抑えて女性器の働きを保つほか、cGMPが分泌されることで女性器周辺の筋肉を緩めて血管を拡張させ、血流を促進させます。
これにより、低下していた性器の感度がアップし、オーガズムを起こりやすくさせることができます。性的刺激を受け感度がアップすると、膣内の分泌液も増えるため性交痛などが起こりにくくなる効果もあります。
性交痛がなくなると、気持ち良さも感じられるようになるためよりオーガズムに達する機会が増えることが期待できます。ただし、主成分のシルデナフィルは生殖器に働きかける成分であるため、脳への作用はありません。
従って、性的刺激を受けたことで興奮度をアップさせたり、性交時の性的感度を高めるような効果は得られません。

女性用バイアグラの服用方法

女性用バイアグラを服用する女性女性用バイアグラは、性行為の際の悩みを解消する治療薬であるため、その服用方法も一般的な治療薬とは異なっています。
服用する際のポイントは、薬を飲むタイミングです。主成分の作用がピークに達する時間を考慮して飲むことが大切になってきます。
また、空腹状態か否かもポイントとなります。シルデナフィルは胃ではなく腸から吸収されるため、空腹時に服用する方が良いです。
服用後30分ほどで効果が現れ始め、1時間前後でピークに達します。持続時間は、およそ5時間程度となっています。
従って、女性用バイアグラを服用する場合には、性行為を行う約1時間前に飲むのが良いでしょう。食事やアルコールを摂取した後に服用すると、本来の効果が半減してしまう可能性があります。
また、食事の内容によっても効果の現れ方が異なり、脂肪分の多い食事を摂ってしまうと効果が全く得られない可能性もあります。
もし、脂肪分の多い食事をしてしまった場合には、3時間以上空けてから服用するようにしましょう。食後に服用したい場合には、最低でも2時間は空けるようにしましょう。
1錠に含まれるシルデナフィルの量は100mgで、1日の摂取分量の上限も100mgとなっています。初めて服用する場合には、性的障害のレベルに応じて服用する分量を調節するのがおすすめです。
ピルカッターなどを使って錠剤を半分(50mg)か4分の1(25mg)に分け少量から始めていくと、シルデナフィルの効果の出具合などが分かるので自分に適した分量を見極めやすくなります。
1日の上限が100mgであるため、1錠を飲んでしまうと初めから1日の最大量を摂取したことになります。
女性の場合は、不感症を改善させる作用があるため、非常に性的感度が上がってしまう可能性があり、人によっては体に負担をかけてしまう可能性もあります。
そのため、初めて使用する場合には少量から始め、体調を考慮しながら分量を増やしていくようにするのがおすすめです。
錠剤を服用する際には、水かぬるま湯で飲むようにしましょう。1日1回を限度とし、次回の服用は24時間以上空けるようにします。

体調やパートナーと相談して服用を決める

女性用バイアグラは性行為時の悩みを改善させる薬であるため、飲むか飲まないか、またはどのくらいの頻度で使用するかなどは自身の身体と相談して決めていくようになります。
しかし、性に関する悩みは女性一人だけの問題ではなく、パートナーとの2人の問題ともいえます。
原因が精神的問題であったり、過去のトラウマなどである場合は、パートナーと話し合いが大切になってきます。
それによって症状が緩和されたり、改善する可能性もあります。女性用バイアグラは、服用後まもなく効果が現れてくる即効性のある薬です。
しかし、それは正しい服用方法で決められた量を服用した場合であり、タイミングを間違えたり、間違った服用方法をした場合には思っていたような働きをしてくれない場合があります。
一般的な薬とは服用方法も異なっているため、しっかりと把握してから使用することが大切です。

女性用バイアグラの副作用

頭痛に悩まされる女性男性用のED治療薬の主成分をもとに、女性用として開発されているため安全性の高い薬ですが、場合によっては副作用を引き起こす可能性もあります。
副作用で比較的多い症状が、頭痛やほてりです。主成分シルデナフィルには血管を拡張させる作用があり、血行が促進されることで体が温まりほてりが起こることがあります。
また、脳への血流が促進されることで頭痛を引き起こすこともあります。
発現頻度としては、国内の治験データによると頭痛は157人中17人で約10.83%、ほてりも同様に157人中17人で約10.83%となっています。
その他に、動機・めまい・胃腸障害・鼻炎などがありますが、どれも0.1%~1%未満とされています。
頻度は0.1%未満と低いですが、重度の症状として不整脈・下肢痙攣・記憶力低下・呼吸障害・赤血球増加症・赤血球減少症などがあります。
主成分にシルデナフィルを使用した男性用治療薬では、心臓病などの持病がある人、または心臓の薬や血圧の薬を使用している人は、医師の診断のもとで服用する必要があります。
なぜなら、重度の心臓病や脳疾患、極度の低血圧、コントロールができない高血圧の人が使用した場合、服用したことで心血管系に大きな負担をかけることになり、その状態で性交渉をすると命を脅かす危険行為となるからです。
服用に適さない人は、重度の心臓病・脳卒中・肝臓病、ひどい低血圧、管理状態にない高血圧、網膜色素変性症などの人です。これらを患っている場合は性交渉自体が危険な行為となるため、避ける必要があります。
通常、性交渉を行う1時間前に服用しますが、体質によっては服用後に物の色が異常な色で見える視覚障害や、めまいなどが起こることもあります。
これらの症状は一時的なものですが、この状態で車を運転したり、高い場所に行くことは大変危険です。
そのため、服用後に車の運転や高所での作業などはできる限り避けるようにしましょう。もし、どうしても行わなければならない場合には、十分に注意する必要があります。

女性用バイアグラとの併用が禁止されてる薬

普段から服用している常用薬がある人の中には、女性用バイアグラとの併用が禁止されている物があります。
例えば、狭心症や心不全の治療薬として使用されるニトロと呼ばれる薬(硝酸薬)は、併用することで血圧が急激に低下する危険性があり、命に危険が及ぶ可能性もあります。
同じ主成分を持つ男性用治療薬では、実際に併用したことで死亡した事例もあるため、女性用でも避ける必要があります。
また、高血圧に治療に使われるα遮断薬(交感神経の伝達物質であるアドレナリンが、血管のα受容体と結合して血管を収縮させる働きを遮断し、血管を拡張させて血圧低下へ導く薬)の一種である降圧剤などを服用している場合には、併用することは可能ですが、1回の服用量を25mgの低用量から開始し、その後の体調の変化にも注意する必要があります。

女性用バイアグラを使用する前に注意すること

女性用バイアグラは正しく使用することによって、現在抱えている性的問題を解決させてくれる可能性は十分にあります。
だからと言って、安易な気持ちで使用することは避けなければなりません。なぜなら、頻度は比較的低いですが副作用を引き起こす可能性も否定できないからです。
どうして自分が性的悩みを持つようになったのかをもう一度考えてみましょう。もしその原因が、日常生活におけるストレスや不安、緊張などから起こっているのだとしたら、その問題を解決させることで症状が改善する可能性もあるからです。
自分の趣味を存分に楽しむことでストレスを解消したり、不安に思っていることなどを信頼できる人に話すことでも、気持ちは晴れやかになります。
また、何らかの疾患によって症状が引き起こされている場合には、特に注意が必要です。女性用バイアグラには、他の治療薬と併用することでその作用を強くしてしまい効能を高めてしまったり、逆に効能を下げてしまう可能性もあります。
併用が禁じられている薬としては、ニトログリセリンや硝酸イソソルビドなどの硝酸薬や、アミオダロン塩酸塩などの重い不整脈の治療薬などがあります。
併用に注意する薬としては、α遮断薬などの高血圧の薬などがあります。こうした薬を常用している場合には、服用する前に併用できるかを医師に相談する必要があります。
自己判断で併用してしまうと大変危険ですので、必ず医師に相談するようにしましょう。

女性用バイアグラの効き目はいつから?

効き目は服用後30分ころから始まり、約1時間後に作用がピークに達します。理想としては、最も高い効果が得られるタイミングで性交渉が行えることであり、そのためにも服用のタイミングがとても重要となってきます。
ただし、性交渉を行う時間を決めることは中々難しいのが現状です。女性用バイアグラは、効き目が出始めるとその後約4時間~5時間程度は効果が持続します。
従って、必ず1時間前に飲まなければ効き目がないということではありません。ですので、数時間のタイムラグも考慮して、最適な時間に服用すると良いでしょう。
「今夜は服用しよう」と決めた時には、その日の食事(夕食等)には気を使うようにしましょう。なぜなら、主成分であるシルデナフィルは食事やアルコールの影響を受けやすく、食後に服用すると効果が半減してしまう可能性があるからです。
特に、脂っこい食事を摂ってしまうと、その後服用しても効果が得られない可能性もあるため、注意が必要です。初めて服用する場合には、錠剤を半分(50mg)または4分の1(25mg)にカットして低用量から始めていくのが良いです。
できれば、4分の1から始めて効果の現れ具合や、副作用の発現率などを確認してから徐々に量を増やしていくことが効果的です。服用する際には、水かぬるま湯にし、フロマリンが含まれているグレープフルーツジュースなどと飲むことは避ける必要があります。
フクロマリンには、薬の成分の働きを阻害させ、血中における薬の濃度が上昇して副作用を強めてしまう可能性があるからです。